輸液の用語解説検索結果
検索ワード:ソフトバッグ 3件
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ソフトバッグ
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プラスチック製の枕状の輸液容器を「ソフトバッグ」といい、やわらかい材質であることから、点滴するにつれて容器が大気圧でしぼんでいくため、通気針(エア針、空気針)を必要としない。
また、プラスチック製の輸液容器の材質には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)などがある。なお、PVC製バッグは可塑剤であるフタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)の溶出と、薬物を収着すること、さらに廃棄上の問題もあり、現在は使用されていない。【参考】ソフトバッグ製品をタンデム方式で投与してはいけない理由は?
出典等:幸保文治.注射薬投与法の基礎と工夫.メディカルトリビューン, 2001, p.43-44
日本薬局方解説書編集委員会編.第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店, 2021, B-816
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連結管
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複数のバッグを連続投与するために使用するU字管を連結管という。輸液セットを接続した容器が内容液の排出に伴って陰圧になるため、連結管を通して溶液が移動する。ソフトバッグは溶液の排出により容器が変形するため陰圧にならず、連結管を用いたタンデム方法はできない。
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気密容器
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通常の取扱い、運搬又は保存状態において、固形又は液状の異物が侵入せず、内容医薬品の損失、風解、潮解又は蒸発を防ぐことができる容器をいう。
輸液製剤では、プラスチックボトルやソフトバッグなどのプラスチック製容器が該当する。出典等:第十八改正日本薬局方 通則44