輸液の用語解説検索結果
-
滅菌精製水
-
「滅菌精製水」とは、点眼剤などの無菌製剤の調製や医療器具の洗浄に用いられる水である。無菌であるが、発熱性物質を含有するおそれがあるため、注射剤の調製に用いてはならない。
「精製水」を滅菌(通常、高圧蒸気滅菌法で)したものである。
-
滅菌
-
「滅菌」とは、被滅菌物の中の全ての微生物を殺滅又は除去することである。
出典等:第十八改正日本薬局方 通則41
- 関連用語
- 滅菌精製水
-
無菌製剤
-
「無菌製剤」とは、無菌であることを検証した製剤である。
輸液製剤は、通常、最終滅菌法(製剤を容器に充填した後、滅菌する方法)で製造される。出典等:第十八改正日本薬局方 製剤総則 [1]製剤通則(8)
- 関連用語
- 無菌
-
無菌
-
「無菌」とは、定められた方法で対象微生物が検出されないことをいう。
出典等:第十八改正日本薬局方 通則41
- 関連用語
- 無菌製剤
-
注射用水
-
注射剤の調製に用いられる水である。無菌で発熱性物質を含まないので注射液製造又は注射用医薬品の溶解に用いることができる。
「注射用水」は、「常水」又は「精製水」の蒸留、又は「精製水」の超ろ過(逆浸透膜、限外ろ過膜又はこれらの膜を組み合わせた製造システム)により製したものを滅菌し、発熱性物質(エンドトキシン)試験に合格したものである。
-
注射用蒸留水
-
蒸留法により製した注射用水の別名であり、注射剤の調製に用いられる水である。無菌で発熱性物質を含まないので注射液製造又は注射用医薬品の溶解に用いることができる。
【参考】精製水、滅菌精製水、注射用水(注射用蒸留水)の違いについて教えて下さい。
- 関連用語
- 注射用水
-
精製水
-
薬品の溶剤として製剤、試液・試薬の調製や器具の洗浄に用いられる水である。無菌ではないので、注射剤や点眼剤の調製に用いてはならない。
「常水」(一般的には、通常の水道水)を、超ろ過(逆浸透、限外ろ過)、イオン交換、蒸留又はそれらの組み合わせにより精製したものである。
-
消毒
-
一般的には、病原菌など有害な微生物を除去、死滅、無害化することである。日本薬局方 参考情報では、対象物又は対象物の表面等の局所的な部位に生存する微生物を減少させることを指す。
出典等:第十八改正日本薬局方 参考情報 消毒法及び除染法
-
シール、キャップ
-
輸液容器のゴム栓を覆っているプラスチック製のフィルムを「シール」と呼び、ゴム栓面を保護する役割がある。
同義語:フィルム、(イージー)ピールシールプラスチック製や金属製の蓋でゴム栓を覆っているものを「キャップ」と呼び、同様にゴム栓面を保護する役割がある。
同義語:プルトップ、プルオフキャップ【参考】輸液容器注入口(ゴム栓の表面)は滅菌(無菌保証)されていないのですか?
輸液バッグ、輸液ボトルのシールとキャップ
-詳細説明-
輸液剤は、清浄な環境下で容器に薬液を充填し、「シール」や「キャップ」を付けた後に高圧蒸気滅菌を行うことで薬液が滅菌されていることを保証しているが、「シール」や「キャップ」とゴム栓の間には水分が存在せず、ゴム栓の外側表面には飽和蒸気が接触しないため、理論的にゴム栓表面は無菌性が保証されていない。そのため、「シール」や「キャップ」を外した後は、使用前にゴム栓を消毒用エタノールで適切に消毒することが推奨されている。
出典等:幸保文治.注射薬投与法の基礎と工夫.メディカルトリビューン, 2001, p.43-44
-
殺菌
-
病原性や有害性を有する細菌やウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことをいう。