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輸液の用語解説検索結果

検索ワード:輸液セット 5件
輸液セット

点滴に用いられる、輸液容器と血管内留置カテーテルを接続するラインを「輸液セット」と呼ぶ。
同義語:点滴セット

-詳細説明-
一般的な輸液セットは、びん針(輸液容器に差し込む針)・点滴筒・流量調節器(クレンメ、クランプ)・静脈針またはコネクタ(患者側に穿刺する針またはカテーテルとの接続部)とそれらを繋いでいるチューブ(導管)で構成されている。
その他、フィルター(輸液及び混合操作中に発生する微生物や異物等の混入を防止するもの)などがついている輸液セットもある。
また、用途に応じて、小児用輸液セット、高カロリー輸液セット、定量輸液セット、ポンプ用輸液セットなどがある。
輸液セットの1mL当たりの滴下数の規格は20滴(成人用、一般用)と60滴(小児用、精密用)がある。
なお、界面活性剤の入った輸液や脂肪乳剤を投与する場合や、輸液セットの滴下ノズルが親水化した場合には、1滴当りの容量が変化することがある。

出典等:幸保文治.注射薬投与法の基礎と工夫.メディカルトリビューン, 2001, p.24-29

連結管

複数のバッグを連続投与するために使用するU字管を連結管という。輸液セットを接続した容器が内容液の排出に伴って陰圧になるため、連結管を通して溶液が移動する。ソフトバッグは溶液の排出により容器が変形するため陰圧にならず、連結管を用いたタンデム方法はできない。

輸液ライン(点滴ライン)

全体図(輸液バッグ、輸液セット、翼状針又は留置針)

輸液

静脈内に点滴注射される注射剤のことで、「点滴」と呼ばれる。主として、水分補給、 電解質補正、栄養補給などの目的で、輸液セット等を用いて静脈内に投与される。

-詳細説明-
日本薬局方では、注射により投与する製剤の1つとして「輸液剤(Parenteral Infusions)」が収載されており、「静脈内投与する、通例、100mL以上の注射剤」と記載されている。輸液セットを用い点滴静注による持続注入を行う製剤には、生理食塩液や5%ブドウ糖注射液などの50mL製剤もあることから、輸液製剤協議会では50mL以上の製剤を輸液としている。

輸液剤Parenteral Infusions
(1) 輸液剤は,静脈内投与する,通例,100mL以上の注射剤である。
(2) 主として,水分補給,電解質補正,栄養補給などの目的で投与されるが
持続注入による治療を目的にほかの注射剤と混合して用いることもある。

(第十八改正日本薬局方 製剤総則 3.注射により投与する製剤 3.1.1輸液剤)

出典等:日本薬局方解説書編集委員会編.第十八改正日本薬局方解説書.廣川書店, 2021, A-91-A-93

刻印部

輸液容器のゴム栓の注射針を刺通するためのくぼみ部分を「刻印部」と呼ぶ。
同義語:針刺し部、ディンプル(“小さなくぼみ”を意味する言葉)

-詳細説明-

注射針や輸液セットのびん針は、刻印部に、ゴム栓面に対して垂直に刺通することで、液漏れやコアリングを防ぐことができる。

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コアリング
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