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輸液の用語解説検索結果

検索ワード:配合変化 4件
配合変化

2種類以上の注射薬を混合(配合)することで起こる物理的・化学的な反応(変化)で、配合後24時以内に物理的な外観変化を認めるか、又は、配合した1種類以上の成分が10%以上分解することと定義される。

注射薬は単独投与を想定して開発されているが、臨床現場では輸液バッグや点滴ルート内で配合され投与される場合が多く、配合変化に注意する必要がある。

【参考】配合変化が生じた場合、フラッシュすれば良いでしょうか?

関連用語
混注
輸液製剤の結晶析出

輸液製剤における結晶析出には、大きく分けて2つある。

①配合変化によるもの
輸液製剤に混合した薬剤との配合変化によって不溶性の結晶が生じるもの。
②温度変化によるもの
温度の変化によって輸液製剤の成分が析出するもの。この現象は高濃度アミノ酸製剤やD-マンニトール製剤等にみられることがある。これらの製剤を寒冷期又は冷所に保存すると、薬液が冷やされ、配合成分の溶解度を超えると結晶が析出する。

【参考】組成表(アミノ酸製剤)

【参考】その輸液、投与しちゃダメ!

【参考】使用前に確認を!

-詳細説明-
結晶析出が認められた輸液製剤は、原則として使用しないこと。ただし、②温度変化によるもの、で記載した高濃度アミノ酸製剤、D-マンニトール製剤、炭酸水素ナトリウム製剤などは常温程度に加温・振とうすることで結晶が溶解することがあり、このような場合は使用可能である。(詳しくは製剤の電子添文を参照。)

pH変動スケール

注射剤(試料)10mLに、0.1mol/L HCl試液または0.1mol/L NaOH試液を滴下しながら、注射剤(試料)の外観変化と変化点におけるpHを記録したデータをpH変動スケールといい、注射剤(試料)の外観変化の有無が分かる。また、試料pHと変化点pHまたは最終pH(10mL滴下時)の数値差が大きいほどpH変動をおこしやすい注射剤(試料)であることが分かる。これらは、pH依存性配合変化の参考情報として用いることができる。

混注

輸液に抗生物質、抗がん剤、利尿剤などを加える混合調製操作を一般的に混注という。混注することによって、沈殿を生じたり、調製液のpHが変動したり、変色したり、有効成分が分解されたりすることもある(配合変化)ので、配合時には注意が必要である。

【参考】混注関係

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