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輸液の用語解説

シール、キャップ

輸液容器のゴム栓を覆っているプラスチック製のフィルムを「シール」と呼び、ゴム栓面を保護する役割がある。
同義語:フィルム、(イージー)ピールシール

プラスチック製や金属製の蓋でゴム栓を覆っているものを「キャップ」と呼び、同様にゴム栓面を保護する役割がある。
同義語:キャッププルトップ、プルオフキャップ

【参考】輸液容器注入口(ゴム栓の表面)は滅菌(無菌保証)されていないのですか?

輸液バッグ、輸液ボトルのシールとキャップ

-詳細説明-

輸液剤は、清浄な環境下で容器に薬液を充填し、「シール」や「キャップ」を付けた後に高圧蒸気滅菌を行うことで薬液が滅菌されていることを保証しているが、「シール」や「キャップ」とゴム栓の間には水分が存在せず、ゴム栓の外側表面には飽和蒸気が接触しないため、理論的にゴム栓表面は無菌性が保証されていない。そのため、「シール」や「キャップ」を外した後は、使用前にゴム栓を消毒用エタノールで適切に消毒することが推奨されている。

出典等:幸保文治.注射薬投与法の基礎と工夫.メディカルトリビューン, 2001, p.43-44

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