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輸液(点滴)について

輸液にまつわるエピソード

輸液ってなに?点滴のこと?
経験しなければわからない輸液という薬の大切さ。。。

輸液製剤協議会では、輸液の大切さをもっとたくさんの人たちに知ってもらいたい。そんな思いから、「輸液にまつわるエピソード」を募集しています。輸液を投与したら、「こんな事が起こった。」、「こんな事を思った。」など、ご自身やご家族の体験を教えていただけませんか?ご応募いただいたエピソードは、このページで紹介していきます。

1. いのちのしずく(30代 女性)

私は子どもが生まれるまで、インフルエンザに罹った時くらいしか点滴のお世話になったことはありませんでした。そのような私が出産時には今までにないほどの極限状態になりました。でも、点滴のおかげで救われました。妊娠中は特に大きな問題もなく、子どもが生まれる前日まで普段どおり生活していました。ところが夜中に陣痛がおこり、急に激しい痛みが押し寄せ、病院に着いてからは何も口にできなくなってしまいました。あまりにも痛みがひどくて我慢ができず、痛みを和らげる薬を点滴してもらいました。そのような時間が永遠に続くように感じ、精神的にも参ってしまいそうでしたが、無事にわが子を出産することができました。

また、私だけではなく、私の子どもも点滴に救われました。まだ、1歳にもならないとき、突然原因不明の高熱となりました。かかりつけの小児科に行くと、容態がかなり悪いということで大きな病院を紹介されました。病院ではRSウイルス感染症、急性胃腸炎と診断され、その日のうちに入院することとなり、点滴のラインが小さな手につながれました。とても可哀想な光景でしたが、早く良くなって欲しい、そのラインから入っていくしずくが元気にしてくれる、と念じるしかありませんでした。数日後には、ぐったりして何も食べることができなかった状態から、にっこりと笑いかけてくれるようにまで快復してくれました。夫も小さいときに肺炎に罹り、数週間も入院して点滴で治療を受けていたと聞いています。点滴は昔からあるものですが、なくてはならないものと強く感じています。

子どもが生まれてから、今まで以上に身体に入る飲食物、そして薬が気になるようになりました。自分の子どもは特に可愛く、安心、安全ということには気をつかいます。日頃の食事でも、飲食物は子どもの身体に入るものですので、大人以上に気をつかいます。多少は値段が割高でも、安心、安全なものを選ぶようにしています。点滴は身体が弱ったときに、口からではなくて血管から入ってきますのでなおさら安心、安全かどうかが気になります。少し前に食品でも問題になりましたが、品質には気を付けてほしいと思います。これからも安心して生活できる社会であるために、安心、安全な点滴が使い続けられることを心から願っています。

2. 小さな彼女(30代 男性)

最初はよくありがちなこと、と経験者の誰もが言うことを真に受けて、少し気に留める程度でした。普段からまったく泣かず、誰にでもニコニコと笑う、八方美人のマイベイビーから笑みが消え、食欲も優れなくなり、体温計の数値が39℃を超えても上がり続けるのを見て、よくありがちなことではないと、目が覚める思いで病院に行きました。

ささいなことで今までお世話になっていた病院の検査結果では、細菌による何らかの感染症・・・で、即日入院、点滴による抗生剤投与の治療と決まりました。

すでに白い服を着ている人は敵という認識を持つ、7ヶ月にしては少し小さい彼女は、点滴を打つために入った処置室で、生まれてきてから今日までの分を取り返すように泣きわめき、本人だけでなく、押さえる看護師さん、小さな血管を探る先生をも汗びっしょりにさせるほど抵抗しました。処置が終わり、包帯でぐるぐる巻きにされた右手にキティちゃんの絵を描いてもらった彼女は、疲労困憊の大人をよそに、点滴のホースも気にせず、こちらの顔を見てケロっとしていました。

点滴による抗生剤の投与の効果は一目瞭然で、入院した当日には熱も下がり始め、2日目には完全に微熱になりました。点滴をしていることで、細い食に対しての心配もやわらぎ、3日目には、普段のくったくのない笑顔を、ピンクの制服を着ている看護師さんに振りまくほどになりました。

今まで点滴は、単なる栄養剤を入れるという認識でしたが、まだ薬も飲めない赤ちゃんに対して、効果的な治療法になるというのは、驚きと同時に大きな安心感を与えてくれるものでした。

結局1週間ほどで退院し、なぜか入院する前はできなかった寝返りが上手にできるようになっていて、縦横無尽に転がっています。

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