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輸液の用語解説

mEq(ミリ当量)

mEq(ミリ当量、ミリ・イクイバレント、メック)は電解質の量を表す単位で、物質量(mmol)×イオンの価数で計算する。mEqは通常、理論値、すなわちNaCl等の電解質がNa+とCl等に完全に電離した状態を示す。輸液のように電解質を含む溶液では、溶液1L中に溶けている溶質のミリ当量としてmEq/Lという単位を使用する。

【参考】各種輸液の電解質量(濃度)を確認する(組成表検索)

-詳細説明-
例えば、1mmol/Lの塩化カルシウム(CaCl2)の場合、Clは構造中に2個含むので、1mmol /LのCaCl2溶液中に[2mmol/L×1価=2mEq/L]、対応するCa2+も[1mmol/L×2価=2mEq/L]であり、陽イオンCa2+と陰イオンClの当量は同じになる。

また、1mmolのClに対応するCa2+は1mmolではなく、イオンの価数を考慮して0.5mmol(下図参照)になる。

輸液製剤では陽イオンと陰イオンは常に同じ当量で存在するため、複数の陽イオンと陰イオンが存在する場合でも、そのバランスがわかりやすく表現できる。
(例)生理食塩液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)の場合:
NaClは、水に溶けるとNa+とClに電離する。
0.9 w/v% = 9g/L = 154mmol/L(NaCl:58.44)
Na+:154mmol/L×1価=154mEq/L、Cl:154mmol/L×1価=154mEq/L

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