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輸液の用語解説

輸液製剤の結晶析出

輸液製剤における結晶析出には、大きく分けて2つある。

①配合変化によるもの
輸液製剤に混合した薬剤との配合変化によって不溶性の結晶が生じるもの。
②温度変化によるもの
温度の変化によって輸液製剤の成分が析出するもの。この現象は高濃度アミノ酸製剤やD-マンニトール製剤等にみられることがある。これらの製剤を寒冷期又は冷所に保存すると、薬液が冷やされ、配合成分の溶解度を超えると結晶が析出する。

【参考】組成表(アミノ酸製剤)

【参考】その輸液、投与しちゃダメ!

【参考】使用前に確認を!

-詳細説明-
結晶析出が認められた輸液製剤は、原則として使用しないこと。ただし、②温度変化によるもの、で記載した高濃度アミノ酸製剤、D-マンニトール製剤、炭酸水素ナトリウム製剤などは常温程度に加温・振とうすることで結晶が溶解することがあり、このような場合は使用可能である。(詳しくは製剤の電子添文を参照。)

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